治験に興味があった
僕は就職を決める前に治験モニターとして治験に参加したことがあるのですが、この時に働いている看護師さんを見て、看護師になりたいと思いました。治験モニターとして参加している時はもちろん自分の体力などにも自信をもっていたし、治験に対するリスク等に関してもあまり知識を持っていない状態だったのですが、看護師さんがこまめに僕の体調を気にかけてくれたり、真剣な眼差しで様々な説明をしている姿を見たら思わず看護師さんにあこがれて、治験という仕事に携わり働いていきたいと思うようになったんです。
これから就職を決めるには遅い年齢でしたが、何とかして頑張れば看護師を目指すことができると思い、急遽その時に考えていた自分の就職先を変更して、看護師を目指すようになりました。看護師になってからも治験に携わることができるようになるまでは時間が必要でしたが、今は無事に治験に携わりながら仕事をする事が出来るようになっています。やはりあの時の僕と同じようにあまり詳しい知識を持たないまま治験モニターとして参加してくる患者さんはたくさんいるのですが、そういった患者さんに細かなことを説明し、納得したように聞いてくれる患者さんを見ていると看護師を目指して後悔はしていません。
治験はこれからもどんどん行われる。
治験が行われるのは新しい薬の開発や新しい治療方法の開発の場面ですが、近年では医療の開発がどんどん進んでいますので、治験はどんどん増えると言われています。時には泊まり込みでの仕事もあるので、そういった時には疲れを感じてしまうこともありますが、自分が携わった治験のお薬や治療方法などが正式に認められたときには本当に安心するし嬉しくなります。
治験に参加している人にしかわからない魅力だと思うけど、薬剤師だけではなく看護師も治験に参加して、様々な患者さんと出会い、患者さんのバイタルチェックなどを行うことで正式に発売される前からお薬や治療に対しての効果を知ることができるし、正式に認められてからそのお薬や治療に関して不安を感じている患者さんにも具体的に説明してあげることができるので、患者さんにも安心感を与えることができているのではないかと思っています。治験の仕事は面倒だというイメージがあるようですが、本当に自分の立場を自分の中で理解することができるし、医療の発展を身にしみて感じることができるので、チャンスがあれば治験に携わる仕事をして欲しいと思います。僕は治験に携わる看護師になれて本当に良かったです。